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河﨑秋子「颶風の王」 [読]

明治の初め、東北の山奥に生まれた私生児が根室に入植する。そのとき、1頭の丈夫な馬を伴っていた。その青年から数えて四代目の娘が、その馬の末裔に会いに行く。
青年の母が馬に助けられて生き延びたところから、娘が馬に魅せられるまで、一族と道産子の話が綴られる。
しみじみとして、読後とても気持ちがいい。颶風とは、古い気象用語で、強く激しい風のことという。

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映画「ザ・ウオーク」 [観]

1974年、ニューヨークに完成したワールドトレードセンターのツインビルにワイヤーロープをかけて綱渡りした男の話。
サーカスの綱渡りに魅せられた男が、鬱屈を抱えた仲間の協力を得て、警備員の目をかすめ綱渡りに成功したという話。
それだけの映画。3Dだけの上映で、特撮を見せびらかしたというだけの映画。
アメリカ人にとっては、9.11テロで倒壊した街への鎮魂歌なのかもしれないが。

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「こげらつうしん」2016年2月号 [鳥]

河内長野野鳥の会の探鳥会の予定が発表された。
毎偶数月1日に発行される会報「こげらつうしん」の表紙に、向こう2ヶ月の探鳥会の予定が載る。バードウオッチング体験希望の方、大歓迎!
          *
〇2月7日(日)  天野街道
    天野山金剛寺から寺ヶ池まで約8kmを歩く。
〇3月21日(祝) 寺ヶ池
    広報に案内を載せてもらい、市民参加の探鳥会。
〇4月3日(日)  錦織公園
    気の早い夏鳥キビタキ、オオルリが見られるか。

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おめでとう、ありがとう琴奨菊 [思]

今日は今シーズン一番の寒さ。一日、テレビにかじりついていた。昨夜のサッカーオリンピック予選からスポーツばかり。
朝は錦織の全豪オープン。4回戦の対ツォンガ、完勝であっけなし。昼はトップリーグ決勝のパナソニック対東芝、最後のゴールキックの成否で勝者が決まるという、すばらしいゲームだった。
最後は大相撲。ここ数年、モンゴル「出身」力士に勝てるのは稀勢の里だけと思って応援してきて、愛想がつきかけたところだった。
大関を守ることだけで精一杯だと思っていたのに、この変身は何だろう。昨夏からトレーニング方法を変えたとか言ってたように思うが、その成果だろうか。結婚したことも大きいのだろう。こうなれば、琴櫻を目指して欲しいものだ。
そして、これが稀勢の里と豪栄道に大きな刺激になればいいなあ。

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金時鐘「日本と朝鮮に生きる」 [読]

著者は在日朝鮮人の詩人。80歳を越えておられる。何かの賞をもらったという書評を見て読んだ。ご本人や在日の方には、はなはだ失礼ながら、無茶苦茶面白かった。小説を読むようだった。
日本が朝鮮半島を植民地にしていた時代、「皇国少年」として叩き上げられた著者が1945年8月の「解放」を経て、アメリカの支配に抵抗し、日本に逃れてきた事情が書かれている。「韓国のハワイ」と呼ばれるリゾート地の済州島で大量虐殺があったということも初めて知った。
日本と朝鮮半島は文字通り一衣帯水。大切な間柄だと改めて思ったことだった。

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映画「ブリッジ・オブ・スパイ」 [観]

50年代から60年代にかけての米ソ冷戦時代に実際にあった出来事だという。互いに捕らえたスパイを交換する話。
保険の調停で名を売った弁護士が、ソ連のスパイを弁護する立場に立たされる。持ち前の正義感で事態を収めた彼に、今度はアメリカ政府の代表として交渉する役が任される。
主演のトム・ハンクスもよかったが、ソ連のスパイを演じたマーク・ライランスという役者がすごい存在感だった。

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初鶯 [鳥]

えさ場に来るのはスズメとキジバトばかり。追い払うわけにもいかないし、カーテンの陰から覗いていたら、茂みをうろちょろしているのがいる。
アオジかと思ったらウグイスだった。写真まで撮らせくれてラッキー。暖冬だし、初音を聞けるかと思ったが、それは無理だった。楽しみは続くということだ。
そのあとに、今シーズンここを縄張りにしている、ジョウビタキのメスもゆっくり写真を撮らせてくれて、これまたうれしかった。

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初鷹はクマタカ [鳥]

今年初めての鳥見、そして初鷹は何とクマタカ!今年はいいことがありそう。
今日は河内長野野鳥の会の探鳥会。毎年1月は滝畑ダムに行く。南河内市民の上水道と農業用水に大切な人造湖だが、ここにオシドリが越冬にやってくる。それを目当ての探鳥会だ。
急増期と急減期を経て、過去2年間は個体数が回復していたが、今年はわずか6羽しか見られなかった。今冬は雨が降らず貯水量がとても少ないせいだろうか。それでもなんとか参加者全員で見られて何よりだった。

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映画「母と暮らせば」 [観]

長崎の原爆で医学生の息子を亡くした母は、許嫁だった娘の助けを借りながら、助産婦として暮らす。
ようやくあきらめかけたとき、息子が霊として現れる。生きていたときを思い出し、許嫁のこれからを語りながら、ふたりの「暮らし」が始まる。
声高に原爆と戦争の悪を叫ぶわけではないのに、反戦平和の願いがあふれる。こういう映画こそ外国の映画祭に出品すればいいのに。
吉永小百合が元気なのがうれしかったし、わずかの出番ながら、浅野忠信と小林稔侍がとてもよかった。
見終わって、なぜか旧ソ連の映画「誓いの休暇」を思い出した。

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ピエール・ルメートル「天国でまた会おう」 [読]

元日に本を読むなんて生まれて初めてかもしれない。暮れに読み始めたら、面白くて止まらなくなった。
舞台はフランス対ドイツの第一次世界大戦。フランス軍の3人の兵士が主人公だ。小心者の銀行員、大富豪の息子の芸術家、そして彼らの上官となる没落した貴族の跡取り。
戦争をバネに復活をもくろむ貴族と、彼の陰謀にはまった銀行員と芸術家が戦後のパリで生きる。金儲けに成功する貴族に対し、後遺症に苦しむ銀行員と芸術家。3人が交錯する物語はまったく予想できない展開になる。
抜群に面白かった「その女アレックス」の作者の作品。こういう小説はどういうジャンルにくくられるのだろうか。フランスでは冒険小説ともいわれているらしい。
題名は、敵前逃亡の汚名を着せられて処刑されたフランス軍の兵士が残した言葉からとられたという。「あの空で待ち合わせだ。神が僕らを結びつけてくれる。妻よ、天国でまた会おう・・」。

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