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柚月裕子「検事の本懐」 [読]

一握りの不心得者がマスコミで叩かれることによって威信は落ちる。
しかし、検察は正義の砦だ。多くの検事は秋霜烈日のバッジを胸に毎日必死に働いているに違いない。この小説は、地検の若い検事を主人公にして、その願いを託して書かれている。
ぜひ続編を読みたいと思ったら、既に前作で弁護士に転身しているらしい。ちょっと残念。

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映画「ネイビーシールズ」 [観]

これはあまりにも酷い。
アメリカ海軍の特殊部隊がイスラム過激派(?)のテロを阻止し、大きな犠牲を払う、というストーリーだが、米軍の装備がそのまま使われているのではないか(もちろん最新式は登場していないのだろうが)。
親を、夫を、妻を、子を殺されて悲しむのは敵、見方を問わない。憎しみの連鎖は終わらない。

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吉田修一「太陽は動かない」 [読]

中国の国営エネルギー企業が肥大化し、新エネルギー開発の利権を独占しようとする。
その情報をめぐって産業スパイが暗躍する。そこには、かつてNHKが目指したGNN計画が関係していた・・・。
スパイの胸に、任務を失敗したときのために爆破装置が埋め込まれている、という設定でフィクション性を強調しているが、いかにも現実に起こっているように思えてくる。映画で見たいものだ。

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映画「スノーホワイト」 [観]

これは文句なしに面白い。単純明快、勧善懲悪、正義は勝つ。子どもが観ても大丈夫。
美女を悪役にするのはすっかり定番になったか。邪悪の女王になった、シャーリーズ・セロンのワルぶりにはゾクゾクする。
童話をベースにしているのだろうが、うまく仕立てられていて、シーンが進んでから「ああ、そうか。これはあれか」と思うのがたびたびだった。
でも、最後の切なさは「白雪姫」にはあったかなあ。

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羽根の識別講座 [鳥]

昨日は地元の野鳥会の総会だった。
総会後のアトラクション(本当はこちらがメインだが)で、特定非営利活動法人・日本バードレスキュー協会の理事長さんに来ていただいて、野鳥の羽根について講演をしていただいた。
覚える側から忘れていく年頃になってしまったのが何とも恨めしいが、プロジェクターに映る、たくさんの美しい写真を見ながらお話を聞いた。これだけの羽根を集める苦労はいかばかりだろう。
またひとつ、鳥の神秘に触れた(写真は講演とは関係ない別の方のもの)。

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橋本長道「サラの柔らかな香車」 [読]

将棋名人戦は羽生の復位がならず、残念だった。ニコニコ動画で終局まで見せてもらったが、ペーパー四段には最後までどちらが勝つのか分からなかった。
天才の中の天才が繰り広げる世界がある。そこを目指し、かなわなかった著者が、万感の思いで書いたのであろう。将棋指しの祖父を持つ、ブラジル人の少女を主人公に設定することで、冷静に将棋界を見つめようとしたか。
書名は、新たな世界を目指すという決意だろうか。残念だが、将棋を知らない人には退屈かもしれない。

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映画「幸せへのキセキ」 [観]

突撃レポーターだった男の妻が、多感な年頃の長男と幼い長女を残して、死んでしまう。
荒んでいく息子のために環境を変えようと郊外に家を探すと、そこには私設の動物園が付いていた。残っていたスタッフと力を合わせて動物園を再開し、息子は立ち直る。題名通りの映画だ。
子どもは勝手には大きくならない。育てなければならない。全くだ。

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三浦しをん「舟を編む」 [読]

冒頭の1行目から引き込まれる。
新しい辞書を作るために生涯をかけた人たちを書いた小説だ。「あがる」と「のぼる」はどう違うか。デートを申し込むときと、OKをもらったときの気持ち。感覚ではまったく別のものだが、その違いを言葉ではどう説明すればいいのか。
ほとんどを通勤電車の中で読んだのだが、笑いをかみ殺すのと、こみ上げるものを抑えるのに困った。
2012年本屋大賞受賞にふさわしい。

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オオミズアオ [遊]

緑の蛾を見つけた。
朝の散歩に、近くにある大阪府営公園の展望台へ行った。ホトトギスとキビタキを探しに行ったのだが声しか聞けなかった。
帰り際、コンクリートの梁に葉っぱがひっついていると思ったら、美しい蛾だった。これは珍しい種類に違いない。勇んで、野鳥の会の現役院生、昆虫博士にメールして教えてもらった。類似のオナガミズアオというのが珍しいのだそうで、こちらは普通種らしい。
それでも初めて見たのでうれしい。

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映画「外事警察」 [観]

スパイというものは間違いなくいるんだろうし、それに対抗する警察組織も間違いなくあるのだろう。
日本と韓国を舞台に繰り広げられる、核のテロをめぐるドラマ。北の核爆弾製造に日韓の諜報機関が互いの思惑を秘めて立ち向かう。特撮ばかりのドンパチ劇よりもスリリングで面白い。
でも、最初から集中していないと話しについて行けない。もう一度観ないとよく分からないところがある。

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東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 [読]

1970年代、子どもたちの良き話し相手だった、雑貨屋の爺さんに悩みの相談が持ち込まれるようになり、真摯な回答が困った人に力を与えた。
2012年、彼の33回忌に一夜限りの相談窓口が復活する。かつて返事をもらった人たちが織りなす奇蹟の物語。綿密に練り上げられた構成で、これからを生きる若い人たちへのすばらしい応援歌だ。
すっかりファンになってしまった。

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金星の日面通過 [観]

天気予報は今回もうれしい方に外れて、大阪は朝から快晴。
ヤンキースタジアムに4番で登場した松井を見ながら2回目の天体ショーを楽しんでいたのだが、ネットで偶然、近くで観察会が行われているのを知って出かけた。
明星のときは光り輝いているのに、ホクロのように太陽にくっついている。今更ながら、太陽は偉大だなあ。
懐かしい知人にも遭ってうれしかった。

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上出来すぎて心配 [観]

昨夜のサッカー最終予選は完勝だった。
真剣勝負をこれだけのんびり観戦(テレビだけど)できたのは初めてではなかろうか。酒が旨かった。
先発メンバーや交代枠の使い方からみて、ザッケローニ監督はものすごい保守的な男かもしれない。あまりに出来すぎで、次戦がかえって心配になってしまう。
それでも、選手のコメントが浮ついていないので大丈夫だろう。スタジアムで見たいなあ。

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金剛山のブナ [遊]

今日は鳥仲間とバードウオッチングを楽しむ探鳥会。大阪で一番人気のある山、金剛山へ行った。
目当ての夏鳥はここも少なく、オオルリとキビタキを一度ずつ見たきりで、ホトトギスやツツドリも声を聞くばかり。もっぱら森林浴を楽しむ一日になった。
中でも海抜1,125mの頂上付近には、わずかだが、ブナがある。秋の紅葉に劣らない、鮮やかな緑だった。

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